童子は優美な少年の面で女面と男面の中間的な容貌をしており、小面に匹敵するとも云われています。瞳も小面と同じく四角に切り溌刺とした生気が漂っています。ふくよかな頬、高く描かれた眉や気品に満ちた眼元など、永遠の若さと美貌を表現していると言えます。人間では無く神仙人の化身として優美でしかも妖精的な神秘性を含んでいる面とされています。『田村』(たむら)『小鍛冶』(こかじ)の前ジテ、『天鼓』(てんこ)の後ジテなどに用いられます。

inserted by FC2 system