温順な気品のある美人で宝生流の代表女面。増阿弥作の(増女)の面が、たまたま鼻の付け根に素材の檜の節があり、ヤニが彩色の上にまでにじみ出た。そのしみがホクロのように見え、艶っぽい美しさ、風性をかもしだしたところから通り名になったと云われています。後世の面打ちは、この節の個所までも模写して作るようになった。

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