『源氏物語』に出て来る橋姫から名称が付けられました。嫉妬のため宇治川に身を投げ、生きながら鬼女になった女の伝説に基づいて作られたと云う面です。顔を朱に染め、金具をはめた眼は吊上がり正に鬼女になる一歩手前の相貌です。橋姫には二通りの型があり、いずれにせよ嫉妬に狂った女の怨念の極を表し『鉄輪』の専用面として用いられています。

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