眼頭を吊上げると同時に、眼尻を下げ、中間を幅広くし、眼球に金具をはめた異様な眼は確かに茗荷の形をした眼を持つ大悪尉と言うことです。眼頭を吊上げた為、それだけ鼻柱は上下に長く間の抜けた感じがしないでもありません。額の皺状も唇の上下と顎の少量の植毛も能面としては普通の大きさです。 また、ほかの悪尉の面と比べると、耳のないものもあってこの面を小ぶりにしています。彩色は明るい黄土色です。

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