獅子口は親獅子の面で、顔の作りが極めて起伏に富み激しい気迫を表す中に親の慈愛といったものが漂っています。小獅子・大獅子の様に眉も眼も吊上がらず、むしろ尻下がりで、諧謔的な相貌で口の両端が更に外に曲がり面全体に金泥を施しています。白頭を付けて舞います。百獣の王者の貫禄・風格・威厳を備えた面と言えます。『龍虎』(りゅうこ)の後ジテ虎にも用いられます。

inserted by FC2 system