奈良 法隆寺西円堂では毎年2月1日から3日まで修二会が行われ、その結願法要に続いて追儺会が催されます。それは、父鬼・母鬼・子鬼が大暴れしているところへ、毘沙門天があらわれ、三匹の鬼を追い払うというもので、節分の豆まき式の起源とされています。三面とも太り気味の丸顔でおかしみさえ感じさせます。父鬼は締まり気味の顔面で、とげとげとした眉毛をもち、鼻頂は獣のように割れています。母鬼は獣耳がはっきりとあらわしますが、角はなく房々した眉毛に雌らしさがあります。子鬼はワンパク小僧のような面影があり、三面それぞれ性別・年齢の違いをつくり分けています。

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