現代は国際化、あるいはグローバル化の時代と言われて久しくなります。国境を越えた人や物などの移動が日常的に行われており国境の壁は限りなく低くなりつつあるといえるでしょう。

しかし、真の国際化は自らのアイデンティティの確認なくしてありえません。国際化とは、文化の交流に他ならないと考えております。

日本人を日本人たらしめてきた歴史的、文化的背景を再確認し、その文化に誇りをもって次の世代へ伝えていくことは、現代日本人の早急の課題と思われます。

これまで日本伝統芸術文化協会は、日本各地に残っている仮面をはじめとする伝統芸能の継承、発展を目指しながら、同時に仮面作家の育成に心がけてきました。主に仮面に光を当てて活動してきましたのは、仮面は日本の伝統芸能に多大なる影響を与え、さらには日本人の精神を育んできたと考えられるからです。

取組としては、日本各地に残っている仮面と伝統芸能の掘り起こし、あるいは日本古代の生活様式の研究などを行っております。さらには創作仮面の伝統技術の指導をしながら、日本の伝統芸能を広く一般市民に鑑賞いただく機会を設けてきました。こうした一連の活動は、地域の社会教育の推進、まちづくりなどへの貢献になり、さらには日本人の芸術文化の振興に寄与しうるものと思われます。

皆様のあたたかいご支援ご協力をお願いいたします。

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